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肉屋が教える関東風と関西風のすき焼きレシピ!簡単なのに美味しい
年末年始や誕生日など、お祝いごとの料理として選ばれるすき焼き。
すき焼きを食べるとちょっぴり贅沢な気分になりますよね。
この記事では、いつもよりも美味しいすき焼きを食べるためのレシピをちょっとしたコツとともにご紹介していきます!
申し遅れました!
わたくし、「さがえ精肉」販売スタッフの大槻と申します。
関東風と関西風それぞれのレシピを紹介しているので、お好みの味を楽しんでくださいね。
目次
そもそもすき焼きが食べ始められたのはいつ?
すき焼きが日本に定着したのは、明治時代初期。
その頃はすき焼きではなく「牛鍋」と呼ばれていました。
牛鍋屋さんができ、福沢諭吉を始めとする文化人や評論家の間で牛鍋の人気が広まるとまたたくまに流行。
あっという間に民間にも定着し、文明開化の象徴にまでなったんです。
牛鍋がなぜすき焼きと呼ばれるようになったのか?
それは諸説あります。
広く言われている語源としては、江戸時代に使い古した農具の「鋤(すき)」の上で獣肉を焼いたというお話。
さらには好きなものを焼くからすき焼き、という語源まであるそうですよ。
すき焼きは関西・関東でどう違う?
関東は濃い口、関西は薄口とはよく聞きますよね。
すき焼きの場合は味の濃さではなく、調理方法が少し異なります。
関東は割下で、じっくりと煮込むスタイル。
関西は「すき焼き」の名の通り焼くスタイルなんです!。
みなさんのご家庭は「煮る」「焼く」どちらで食べていましたか?
使う具材は関東関西で大きな違いはありませんが、作り方が違うだけで味の特徴は変わってきます。
続いて関東風・関西風それぞれのレシピをご紹介しますので、ぜひご参考ください!
【関東、関西別】簡単なのに美味しい!肉屋オススメのすき焼きレシピ
それでは早速、すき焼きを作っていきましょう。
関東風・関西風それぞれ紹介するので、お住まいの地域によらず、お好みの食べ方を選んでみてくださいね。
【関東風】割りしたが決め手!しっかり煮込むすき焼き
関東風は、割りしたで具材をじっくりと煮込むスタイルのすき焼きレシピです。
市販の割りしたを使用しても美味しいのですが、砂糖の量を調節することで「我が家の味」を極めるのも楽しそうですよね。
材料(割りした)
割りしたの作り方
- 材料をボウルに入れて混ぜたら、味をなじませるために1~2時間程度おきます。
- 鍋に火をかけ、沸騰したら火を止めて器に移し替えましょう。このとき、昆布は取り出しておきます。
この時のポイント
☆口当たりの良い美味しい割りしたにするために1~2時間置くこと
☆昆布は煮立たせてしまうと特有のえぐみが出てしまうので、沸騰したら昆布を取り出すこと
材料(具材)
野菜の切り方
白菜 | 葉っぱの部分はざく切りに、白い部分は包丁を斜めに入れてそぎ切りにします。 |
---|---|
春菊 | 茎は切り落とし、2~3等分に切ります。 |
長ネギ | 4~5cmの長さに、厚めに斜め切りします。 |
人参 | 皮をピーラーで向き、輪切りにしたら花型の型抜きでくり抜きます。 |
しめじ | 根元を切り、食べやすいように軽くほぐします。 |
しいたけ | 石づきを切り落とし、かさの部分を飾り切りします。 |
しらたき | ゆでてアクを抜き、水切りをして食べやすい大きさに切ります。 |
焼き豆腐 | 縦3等分、横3等分の食べやすい大きさに切ります。 |
美味しい食べ方
- お肉を食べる15~20分くらい前に冷蔵庫から取り出し、常温に戻します。
- お肉の霜降りが溶け出し、うるうるしてきたら食べ頃のサイン。お鍋に火をかけて、牛脂をまんべんなく馴染ませます。
- うっすらと煙が上がってきたら、お肉を入れて焼き色をつけます。
- 一緒に長ネギも入れて、軽く焼き目をつけます。
- お肉の色が変わってきたら割りしたを入れてください。
- 白菜、人参、しらたき、しめじ、しいたけ、焼き豆腐、春菊の順番で、野菜を入れて煮込みます。
- 白菜に火が通ったら、お好みでかるく溶いた生卵にお肉をくぐらせていただきます。
この時のポイント
☆長ネギは、割りしたを入れる前に焼き目をつけましょう。お鍋全体に香ばしいネギのかおりが広がり、より一層美味しくいただけます。
噛みしめるほどにお肉本来の味が「じわっ」とにじみ出る赤身のお肉です。「これが赤身!?」と感じるくらいしっとり柔らかく食べやすいです。
▶︎詳細はこちら
【関西風】野菜の量や種類に合わせて味をカスタマイズ
肉を煮込むのではなく焼いて食べるのが関西風のすき焼きレシピです。
そのため、割りしたも作りません。
関西地方では元々江戸時代前よりお肉を焼いて食べる文化があったそうで、牛鍋が広まった今でも焼きのスタイルが根付いているのかもしれません。
材料
焼き麩は関西ならではの具材になります!
また、長ネギの代わりに玉ねぎを使ったりすることも多いです。
野菜の切り方
白菜 | 葉っぱの部分はざく切りに、白い部分は包丁を斜めに入れてそぎ切りにします。 |
---|---|
春菊 | 茎は切り落とし、2~3等分に切ります。 |
長ネギ | 4~5cmの長さに、厚めに斜め切りします。 |
人参 | 皮をピーラーで向き、輪切りにしたら花型の型抜きでくり抜きます。 |
しめじ | 根元を切り、食べやすいように軽くほぐします。 |
しいたけ | 石づきを切り落とし、かさの部分を飾り切りします。 |
しらたき | ゆでてアクを抜き、水切りをして食べやすい大きさに切ります。 |
焼き豆腐 | 縦3等分、横3等分の食べやすい大きさに切ります。 |
美味しい食べ方
- お肉を食べる15~20分くらい前に冷蔵庫から取り出し、常温に戻します。
- お肉の霜降りが溶け出し、うるうるしてきたら食べ頃のサイン。お鍋に火をかけて、牛脂をまんべんなく馴染ませます。
- うっすらと煙が上がってきたら、お肉を入れて焼き色をつけます。
- 8割ほど焼けたら、肉の表面が隠れるほど砂糖を入れます。
- お酒、醤油を加えます。
- 水気が出やすい白菜などの野菜から順番に加えていきます。
- 煮だったら、お好みでかるく溶いた生卵にお肉をくぐらせていただきます。
関西のすき焼きは煮込むというよりも焼き肉の形に近く、先にお肉を食べ切ってから、野菜を煮込んで食べるというご家庭もあるそうです。
すき焼きを食べたあとのシメは?
すき焼きを食べ終え、あまった汁をどうするか迷いますよね。
捨ててしまうのか、シメとしてなにか作るのか…。
調べてみたところ、シメとしてうどんや雑炊をする人が多いようです。
豚肉すき焼き風鍋うまー。今日はシメのうどん付き。 pic.twitter.com/3A3x58DMTF
— ゆ (@yuu_nk1129) December 16, 2023
ラスト、鍋の締めといえばやはりこれ。
— いさお (@Rally_GoRound) December 18, 2023
鍋にご飯一膳と、溶き卵を投入。
第3形態の「すき焼き風雑炊」の完成です。 pic.twitter.com/Cl6KCxcidb
また、中にはリゾットにしたり、卵かけご飯にしたりする人もいらっしゃるようです。
最後まですき焼きを堪能しているのが伝わってきます!
残ったすき焼きは、新たな料理に変身も!
残ったすき焼きをシメにするでも捨てるでもなく、次の日の献立としてリメイク料理にしちゃう!という方もいるとのこと…!
食材を余さず使う心意気、見習いたいです!
もちろん、衛生面などは注意を払って管理しましょう。
調理するまでは冷蔵庫に保管をしておくと安心です。
私は残ったすき焼きは、うどんにして最後までペロッと美味しく頂いてしまう派なので、周りの料理上手のスタッフにどんなリメイク料理があるのか聞いてみました!
- 角煮 あまったすき焼きの汁と豚肉をじっくり煮込めば、とろける角煮へと大変身です!
- 筑前煮 鶏肉や根菜と一緒に炒めたら和食の定番、夕飯の一品料理です。
- 麻婆豆腐 すき焼きの甘さが残るため、お子さんも美味しく食べられる麻婆豆腐です。
- 肉じゃが 肉じゃがは、すき焼きのリメイク料理の定番と言われるほどの人気。
- きんぴらごぼう フライパンでささっと作れるきんぴらごぼうは忙しいときにピッタリです。
- 炊き込みご飯 あまったすき焼きの汁をご飯と一緒に炊いたら、だし香る炊き込みご飯に。
こんなにたくさんのリメイク料理があるとは…!驚きです。
まとめ
関東と関西のすき焼きレシピ、どちらも試してみたくなりませんか?
それぞれ以下の特徴がありましたよね。
関東風のすき焼き:割りしたでじっくり煮込んで食べる
関西風のすき焼き:割りしたは使わず、お肉を焼いて食べる
みなさんが、美味しいすき焼きを楽しめますように!