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【2024-2025】土用の丑の日をまるっと解説!うなぎ以外のオススメ食材も
こんにちは!さがえ精肉販売スタッフの大槻です。
梅雨を迎え、本格的な夏が到来すると「土用の丑の日」をよく耳にしますよね。
夏バテ解消でうなぎを食べるイメージがすっかり定着していると思います。
でもなぜうなぎなのか…そもそも「土用」「丑の日」ってなに?とギモンに思われる方もいるのではないでしょうか?
恥ずかしながらわたくし大槻も、ひと昔前まで「土用」を「土曜」だと思っていたくらい(汗)
土用の丑の日は、古来より日本の風習や思想が反映された伝統的な食文化なんですね。そして実は、うなぎじゃなくてもいいんだとか…!!
今回は土用の丑の日のギモンを解決し、土用の丑の日にぴったりのお肉レシピについてご紹介します♪
土用の丑の日ってどういう意味?
1)「土用」とは五行説に基づく季節の変わり目のこと
まず「土用」とは一言でいえば「季節の変わり目」。立春、立夏、立秋、立冬を迎える直前の約18日間のことを指します。
これには「五行説」という古代中国から伝わる自然哲学の思想が関係しているようです。
それは、この世に存在するすべてのものは「木・火・土・金・水」の5つから成るという考え。季節や味、色、感情、臓器などあらゆるものが5つに分けられています。
季節でいうと、春・夏・秋・冬それぞれに木・火・金・水をあてられていますが、四季(4つ)なので五行説には1つ足りないですよね。
そこで、それぞれの季節の変わり目を「土」とし、5つで構成されています。
この期間を「土用」と呼んでいるのです。
土用はなぜ約18日間なの?
五行説では1年を季節で5つに分けています。
1年365日を5つで割るとそれぞれの季節は約73日。土用と呼ばれる季節の変わり目は4回訪れるので、約73日を4で割ると約18日となります。
そのため季節の変わり目である立春、立夏、立秋、立冬を基準に、直前の約18日間を土用と呼ぶのです。
土用は夏が有名ですが、実は1年に4回あるんですね◎
2)「丑の日」とは暦を十二支で数えたもの
「今年の干支は辰(たつ)!!」など干支を年単位で数えることはよくありますよね。
昔は、年だけではなく月や日も「十二支」で数えていたそうです。
1日、2日、3日…ではなく、子の日、丑の日、寅の日…という感じですね。
つまり「土用の丑の日」は、土用(季節の変わり目の約18日間)に訪れる丑の日のことを指しているんですね。
丑の日は12日毎に1回訪れるので、土用のうちに丑の日が2回訪れるときもあります。
また月単位で数える場合は以下のようになっています。
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
寅 | 卯 | 辰 | 巳 | 午 | 未 | 申 | 酉 | 戌 | 亥 | 子 | 丑 |
ちなみに干支は子(ネズミ)から数えますが、11月になっているのは中国暦によるものだそうです。
それにしても干支を年単位だけでなく、月・日単位でも数えるとはおもしろいですね。
なぜほかの干支ではなく「丑」なの?
日本には昔から、丑の日には「う」のつく物を食べると身体によい、という風習があったようです。
そのため体調を崩しやすい季節の変わり目(土用)と丑の日が結びついたのではないかとされています。
3)2024-2025年 土用の丑の日早見表
では2024年と2025年の土用の丑の日をみてみましょう。
2024年 | 1月26日、4月19日、5月1日、7月24日、8月5日、10月28日 |
---|---|
2025年 | 1月20日、2月1日、4月26日、7月19日、7月31日、10月23日、11月4日 |
2024年の立春は2/4頃、立夏は5/5頃、立秋は8/7頃、立冬は11/7頃。毎年日付は変わりますが、直前の約18日間にある丑の日が上の表の通りです。
なぜ夏の「土用の丑の日」が有名なの?
土用の丑の日といえば、夏を思い浮かべる方が多いですよね。
これにも五行説が関わっているとされます。
五行説では夏は「火」。夏から秋の季節の変わり目は「土」。
「土」は「火」によって性質が強まることから、夏の土用は一番勢いが激しいと考えられています。
そのため反対の性質をもつ「水」、つまり冬と合わせることでパワーバランスを保つのです。
冬(12月)の干支である「丑」は、五行説に当てはめると「土」。だから「夏の土用の丑の日」の組み合わせは最強なんですね。
土用の丑の日にうなぎを食べるのはなぜ?
ここまで見てきたように、土用の丑の日とは季節の変わり目に訪れる暦のことでした。
もともとは丑の日に「う」のつく物を食べるとよいとされていたようですが、現在では「土用の丑の日=うなぎ」が定着していますよね。
なぜうなぎなのでしょうか?こちらも早速みていきましょう!
平賀源内が鰻屋さんを救うために考案!?
土用の丑の日にうなぎを食べる理由として一番有力に考えられているのが、江戸時代に活躍した平賀源内のキャッチコピー説。
というのも、秋から冬に旬を迎えるうなぎは夏になかなか売れません。困った鰻屋さんが蘭学者である平賀源内に相談したところ…
平賀源内は鰻屋さんの店先に、
「本日、土用丑の日」
という看板を掲げ、うなぎで精をつけて夏を乗り切ろう!と売り出したそうです。
すると店は瞬く間に大繁盛。のちにほかのお店もマネするようになって広まったということです。
これは日本初のキャッチコピーとも言われているほど。平賀源内は商売のセンスにも優れていたんですね。
万葉集にも詠まれるほどうなぎは栄養抜群!
夏バテというのは昔からの悩みのようです。痩せていたという石麻呂に向けて大伴家持が詠んだ歌が万葉集にも残されています。
“石麻呂にわれ物申す夏痩せに良しといふ物そむなぎ(鰻)取り食せ”
大伴家持(巻16.3853)
「夏痩せにいいと言われているうなぎを獲って召し上がりなさい」
この歌は奈良時代に詠まれたものですが、その頃から夏バテにはうなぎがよいと考えられていたんですね。
実際に土用の丑の日とうなぎが結びついたのは、先ほどの平賀源内の例のように江戸時代になってからと言われていますが、平賀源内もこの歌を参考にしていたかもしれませんね。
うなぎの栄養価はすごい!美容にも効果アリ!
スタミナ食として栄養価が高いうなぎ。ビタミンA、ビタミンB群、カルシウム、DHA、EPA、ミネラルなど、抵抗力を高めたり疲労回復によい栄養素を豊富に含んでいます。
特にビタミンA・B群が豊富で、1日に必要な摂取量を1尾でまかなうことができると言われています。
栄養価が高いだけでなく、カロリーも低く、さらにコラーゲンもたっぷり!脂の乗ったおいしさはもちろん、栄養、美容、健康いろんな面で優秀な食材なんです♪
土用の丑の日はうなぎ以外の食べ物でもOK
さて平賀源内のキャッチコピー説やうなぎの高い栄養価からも、土用の丑の日にはうなぎがメジャーとなっていますが、実はうなぎでなくてもいいんです。
もともと日本には「丑の日に“う”のつく物を食べると身体によい」という風習がありました。
そのためうなぎでなくても“う”のつく物なら、梅干し・うどん・牛肉(うし)・馬肉(うま)・瓜などいずれでも問題ないのです◎
今となってはうなぎは絶滅危惧種にも指定される貴重な食材となったので、いろんな食材を試してみてもいいかもしれませんね。
そのほか地域によっては土用餅や土用しじみを食べる習慣があったり、丑湯(お湯に薬草を入れて入浴する)習慣もあるようです。
土用にしていけないことって!?
土用の期間は「土いじり」をしてはいけないとされています。
「土公神(どくうじん)」という土の神様が土用の期間、土の中を支配すると言われています。
そのため土用の約18日間は、ガーデニングや改修工事などの土いじりや草むしりは避けたほうがよいとされているのです。
土用の丑の日は牛肉を食べてパワーチャージ!
ここまでみてきたように、土用の丑の日はうなぎだけではありません!頭に「う」のつく食べ物であればなんでもOKです♪
暑さに負けずパワーをつけられる「う」のつく食べ物といえば・・・
そう、「牛肉(うし)」です!!
牛肉には良質なタンパク質と脂質が豊富に含まれており、ほかにも必須アミノ酸やビタミンA、ビタミンB群など栄養価の高い食材。
夏は食欲が落ちたり、体がだるくなったり、熱中症を引き起こす可能性もあります。
タンパク質や脂質を摂取して免疫力をあげ、エネルギー代謝に必要なビタミンを補給して健康な身体を作りましょう♪
今回は夏に食べたい牛肉メニューをご紹介します!
ポン酢やごまだれでさっぱりと味わえる「しゃぶしゃぶ」と、BBQにも最適で見るだけでも元気がでそうな「焼肉」からオススメお肉をピックアップしました。
ポン酢でごまだれで!さっぱり味わえるしゃぶしゃぶ
おすすめの部位
米沢牛 上モモ |
お肉のしっかりした味を求めている方へおすすめです♪ 赤身の引き締まった色がとても鮮やか◎ あまり長い時間出汁にくぐらせないで、サッとくぐらせるのがおいしくいただける秘訣です! ▶︎ご購入はこちらから |
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米沢牛 極上ロース |
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おすすめレシピ(クリックすると開きます)
BBQで気分も爽快!元気とパワーの源・焼肉
おすすめの部位
米沢牛 上モモ |
しっかりした噛みごたえを楽しめるモモ。 赤身と言えどもうっすらと霜が入り、脂の甘みと香り高さもお楽しみいただけます♪ 肉本来の力強さを感じてください! ▶︎ご購入はこちらから |
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米沢牛 極上カルビ |
焼肉の定番といえばカルビ! 柔らかく食べごたえバツグンなカルビを肉厚にカットしました◎ 霜降り具合もモモとロースの中間くらいでバランスもバッチリです♪ ▶︎ご購入はこちらから |
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米沢牛 極上ロース |
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おすすめレシピ(クリックすると開きます)
まとめ
以上、土用の丑の日についての基礎知識と、夏に食べたい牛肉メニューを紹介してまいりました。
土用の丑の日とは、古来より自然哲学や健康をもとに考えられてきた伝統の食文化なんですね。
体調を崩しやすい季節の変わり目(土用)の丑の日に、元気で乗り切れるパワー食材を食べる!
最近は年々気候の変動も激しいですし、コロナによる自粛生活も続いていますから、みなさんも体調を崩さないように、うなぎや牛肉を食べて乗り切りましょう♪